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2015年3月25日 (水)

SPA! Web記事が配信

週刊スパ(SPA!)3月17日号で東日本大震災関係の記事が掲載された。週刊スパには之武さんのコーナーで取り上げていただいて以来、2度目の登場。 Web記事でも配信されているので、ご覧頂きたい。

災害発生後から4年間すすめられている安定化処理についての特集。被災してレスキューされた文化財の総数を約100万点、1点当り10万円の経費が掛かるとすれば総額で1000億円が必要となる。

東北3県で「被災した文化財」を救う人々の苦悩

http://nikkan-spa.jp/814852

東北3県で「被災した文化財」。修復には1000億円、10年以上がかかる

http://nikkan-spa.jp/814853

3.11震災から4年。無形の「被災文化財」が存亡の危機

http://nikkan-spa.jp/813802

まだまだ先は長い。少なくとも今後10年以上の歳月を要する事業になる。その間に必要な経費を如何に確保して行くかが最大の課題となる。何と言っても国からの補助金が頼りである。

2012年から始まった「被災ミュージアム再興事業」がいつまで継続されるかが重要である。それも補助金は全額補助が前提となる。一部負担を伴う補助金となると、事業は完全に止まってしまう可能性が高い。なぜなら、現在の自治体に文化財に対して一部とはいえ経費を負担するだけの体力はないし、元々震災以前から文化財保護に対して多額の支出は困難な財政情況である。

沢山の文化財が塩分、ヘドロ、雑菌にまみれたまま、まさに「塩漬」状態にならないようにしなければならない。

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コメント

神庭さん突然のコメントです。覚えていてもらえたかどうか分かりませんが、北高時代に1年間だけ同級生であった足立です。昨年の同窓会の前に神庭さんが投稿されていたのを偶然見直し、あの神庭さんがと思いだし、これを書いています。私は建築屋ですが、現在は文化財建造物に携わる機会が多くなっています。島根県や松江、安来の文化財への関わりです。神庭さんが東博にいらっしゃると知っていればもっと以前に教えを請いに行ったことでしょうね。もう退職なさったのですね。
懐かしくてこのコメントを書いています。

足立様 コメントありがとうございます。3月末で定年を迎え、4月からは同じく東京国立博物館の特任研究員として再雇用してもらい、働いております。お役に立つことがあれば、いつでもお手伝いいたしますよ。よろしくお願いします。

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